「職人技」を必要としない自動化技術
従来のマイクロインジェクション法において、オペレーターに高度の熟練を要求していたキャピラリー先端の位置や、吐出量の調整などの煩わしい作業を自動化しました。
これにより、誰にも簡単にマイクロインジェクションを始めることができます。
本装置の操作は、モニター上に映し出された顕微鏡画像(細胞)のインジェクション希望箇所をワンクリックするだけで、簡単、確実にインジェックションが行えます。
C1-2500Mでは、細胞にやさしい環境下(37℃,5%CO2)で操作ができ、インジェクション直後から開始される現象をムービーで記録することができます。
厳密に導入物質の比率を調整して細胞内に物質をインジェクションできるので、定量的な発現の解析が可能となります。
遺伝子のみならず、抗体などのタンパク質やsiRNA/miRNAなどの核酸、低分子化合物などの多様な物質を、選択された細胞へ自動インジェクションが可能であり、極めて多様性に富んだ実験が可能となります。
培養細胞へ物質のインジェクションを行うには、数μmの誤差も許されません。
本装置は、構成部品の動作精度を高めるとともに、シャーレの傾きを自動補正する機能を開発、搭載し、より確実なマイクロインジェクションを実現しました。(キャピラリー位置決め精度:±0.5μm)
セルインジェクターCI-2000Mは、直径35mmのシャーレ上に培養した付着細胞へのマイクロインジェクションも可能です。シャーレ上の細胞の画像を制御用PCの画面に表示し、オペレーターが画面上の細胞をマウスで選択するだけで、自動的にシャーレステージ、マイクロマニピュレータを制御し、マイクロインジェクションを行います(ワン・クリック・マイクロインジェクション)。
1視野0.1mm角の細胞を9視野同時に表示し、マイクロインジェクションしたい細胞がある視野を選択することができます。これにより、対象細胞の探索を容易にし、付着細胞に対するマイクロインジェクションのスループット向上を図っています。
セルインジェクターCI-2000Mを用いて、付着細胞(HEK293:ヒト胎児腎細胞株)へ蛍光試薬(赤)と蛍光タンパク質(緑)プラスミドを一緒にマイクロインジェクションした例です。導入率は47%、導入に成功した細胞のうち、蛍光タンパク質の発現率は34%です。
1. 付着細胞を培養したシャーレをセット
2. 細胞の画像を取得
3. 対象細胞をマウスで選択
4. 自動マイクロインジェクション
5. シャーレ取り出し・培養
35mmディッシュをインジェクション部にセットします。ディッシュの傾きを自動検出し、底面の水平を補正します。
自動で先端の位置決めを行います(精度 ±0.5μm)。
希望する吐出量に見合う圧力と時間を自動的に計算します。作業中にキャリブレーション補正することもできます。
ディッシュ上の多くの細胞の中から、すばやくインジェクションしたい細胞を探せます。
表面上の細胞をマウスで選択するだけでインジェクションができ、前後の画像を自動的に撮影・保存することができます。
最大1時間、最小1秒間隔で蛍光(1色)と可視画像が保存できます。| 構成部品 | 仕 様 | |
|---|---|---|
| CI-2000M | CI-2500M | |
| シャーレステージ | X:±13mmストローク 位置決め精度:±0.5μm以下 移動速度:50μm/0.2秒 Y:±43mmストローク 位置決め精度:±0.5μm以下 移動速度:50μm/0.2秒 |
|
| マニピュレータ | X:130mmストローク 位置決め精度:±0.5μm以下 移動速度:50μm/0.2秒 Y:20mmストローク 位置決め精度:±0.5μm以下 移動速度:50μm/0.2秒 A:20mmストローク 移動速度:50μm/0.1秒 ※高速動作時、振動なきこと |
|
| 対物レンズ | x40 | x40 / x20 |
| 温度・CO2制御 | 無 | 37℃・5% |
| ムービー画像撮影 | 無 | 有 |
| 制御用パソコン | Microsoft® Windows® XP Professional、DIO制御、アナログ制御、画像処理 | |
| 構成部品 | 仕 様 |
|---|---|
| 外形寸法(mm) | 1550(W)×700(D)×1350(H) |
| 重量(kg) | 280 |
| ユニット名 | 内 容 | サイズ・重量 |
|---|---|---|
| 本体 | マイクロインジェクション実行部 | 600(W)×500(D)×650(H)mm/150kg |
| ポンプ格納箱 | 圧気エアー用コンプレッサ | 700(W)×320(D)×600(H)mm/20kg |
| 制御部 | 本体制御部(制御用PC含む) | 650(W)×700(D)×700(H)mm/100kg |
| 制御卓 |
操作用モニタ、キーボード、マウス | 850(W)×700(D)×700(H)mm/10kg |
| 項 目 | 条 件 |
|---|---|
| 設置面積(mm) | 1600(W)×800(D) |
| 床耐荷重 | 200kg/㎡ |
| 状態 | 水平 |
| 環境 | 環境条件に従う |
| その他 | メンテナンスエリアとして、本装置周辺に50cmの空きスペースが必要 |
| 項 目 | 使用環境 | 保存環境 |
|---|---|---|
| 温度 | 20℃~25℃ | 10℃~50℃ |
| 温度勾配 | 10℃/hour | 15℃/hour |
| 湿度 | 40~70% | 10~80% |
| 塵埃 | 一般環境 | 一般環境 |
| 一時側電源 | AC100V(90~110Vrms)単相 0.8KVA 48~62Hz接地端子付 | |
| エアー仕様 | 工場圧気不要(装置にコンプレッサ付属) | |